本の内容
ハリウッド最大の映画の祭典、オスカー授賞式をファッションという観点から収録した写真集!
アカデミー賞授賞式の翌日、
映画ファンの間では、
受賞者の顔ぶれの話題もさることながら、
ハリウッドスターの衣装についての
意見がにぎやかに飛び交う。
忘れることなどできるだろうか?
大胆に肌を出したボブ・マッキーの
ドレスに身をつつみ、
頭には派手な羽飾りをつけ、
まるで宇宙から飛来した
色っぽい鶏のようだったシェール。
首に白鳥を巻いて現れたビョーク。
そうした衣装の写真を満載した本書は、
1920年代から今年の75周年記念パーティーまで、
アカデミー賞のファッションを
ずらりと紹介している。
女優中心だが、数人ながら男優の
タキシードについても触れられている。
ファッション・美容記者の著者チェイスは、
時代の流行スタイルを10年ごとに分けて
解説しながら、
妊娠中に式に出席した女優たちや、
時代とともに繰り返される流行の数々など、
テーマを決めた話題を紹介している。
レイアウトは雑誌感覚でとっつきやすい。
各ページには2点以上(ときには5点も)の写真が並び、
粋なキャプションが添えられている。
1989年に登場する『ワーキング・ガール』
(原題『Working Girl』)
主演女優メラニー・グリフィスには
「Work It, Girl(お嬢さん、うまくやって)、
1954年にベルトの付いたジバンシーの
ドレスを着たオードリー・ヘプバーンには
「It's a Cinch(Cinchには「ベルト」のほか、「本命」という意味もある)」
といった具合。
エルザ・スキャパレリから
ナルシソ・ロドリゲスまで、
トップデザイナーたちが随所で
簡単に紹介されているほか、
冒頭ではそれぞれの時代が
要約されている。
(たとえば、1960年代は「前進あるのみ」。
『サイコ』のジャネット・リーは、
きらきらと輝く布地のぴったりとした
ドレスに身をつつみ、
ジェーン・フォンダは伝統を破って
カジュアルな装いを選んだ)
あふれんばかりの補足記事、
色のついたページ、
重なり合った写真などには
時に混乱させられるものの、
ハリウッドファッションの法則を広く、
かつ楽しく眺めることのできる写真集だ。
収録写真500点。
洋書のため、テキストは英語となりますが、
ほとんど写真のみで構成された本ですので、
英語が苦手でも楽しめます。
状態について
中古本となります。表紙に打痕がありますが、
ページの破れや書き込みなく綺麗な状態です。
発行年: 2003年
言語: 英語
ハードカバー: 188ページ
洋書のサイズ: 27.5cm x 22.3cm x 2.4cm